骨のどこに孔をあけ、開頭するかに関して、慣れると最初にデザインしたようにできるようになるが、最初のうちは必ずしもそうではない。
それは、道具を使うこと自体に、ある程度習熟が必要なためだ。
burr holeを開けるperforator(穿頭器)にしても、頭蓋骨というのは完全に平坦な部分というのはあまりないため、先端がずれないか気をかける必要がある。
またcraniotomeを使うときは、burr guardの先端を持ち上げて、硬膜が先端で剥離されるようにしながら、回転するburrが適切に骨に当たるようにしつつ、たどるべきラインを描かなければならない。
このように一度に考えることが多いときには、考えるなければならないことを減らすことが、いろいろな場面で有効だ。
そのために開頭するときには、burr holeの位置や、開頭するラインをペンやピオクタニンで書き込んでおく。
これは男性用小便器のdotやハエの模様のようなもので、目標が明らかになることで、術者は道具の操作に集中することができる。 (reference 松村真宏 "仕掛け学")
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